thrakt’s blog

行った所とかホビー系とかの話

2019年夏期感想

天気の子

いやー面白かった。往年のめんどくさい新海誠ファンとして、"君の名は。"である種集大成的な事をやって次どうなるんだろと期待半分不安半分で眺めてたけど、とにかく良かった。"君の名は。"のエンタメ路線とテンポの良さを保ちつつ、より垢抜けた作品になっていてとても見やすかったと思います。個人的にはこっちの方が好き。

これまでの作品より主人公が幼く、それを支える登場人物の年齢層が厚かったように思う。それで話に勢いが出たり、多層的な視点が提示されたり。今作は全体的な新海誠濃度がゆるく感じられたけど、その辺が要因としてあったんじゃなかろうか。ラブホのシーンで針振り切れてたけど。振り返ってみると"君の名は。"はエンタメ要素とシンカイが両立していたと思っていたけど、"天気の子"ではそれが混ざって通底する一つの空気感として作品に流れていた、みたいな印象を持っている。そんなのでより皆々様に見やすい作品になったのではないか……と思っています。

あとセカイ系ゼロ年代をコンテンツとともに過ごしてきた我々はやはり同じことを感じたようですが、個人的には須賀さんがいい味出していたのではないかと思っている。セカイか君かを選択させるのは、セカイの側もしっかりと提示しなければならないのではないかと思うのですが、その点須賀のおじさんの果たした役割は大きい。"イリヤの空、UFOの夏"でもこういうおじさん居たよな。大事です。単にオッさんが葛藤したり活躍する作品が好きという性癖なだけというのはある。

まぁしかしやりやがったよな新海誠メガテンか。海面上昇破綻してないかとかフェリーの喫水どうなってんだとか色々些細な事を思いもしたけど、力がある展開で大変良かった。それを乗り越えて歩んでいる人々という前向きな描写をしたあたり、新海氏の心意気みたいな物を感じたのでした。

キャロル&チューズデイ

めっちゃコメントしづらい!!!!!! 全般的に俺はまぁ好きだったんだけど、2クール目はわりとエピソードが発散してるし着地点がフワッとして終わったのでなかなか……。

2クール目は各話でゲストキャラが出て音楽絡みのエモい話をしつつ、キャロチューの二人をよそになんかアンジェラはどんどん曇るし作品世界の状況が変化していってたという印象。もうちょい色々掘り下げると思ったんだけどな。とはいえ個別のエピソードは良かった。キャロルの親のエピソードとか。ポジティガンネガティガンのエピソードでアーティガンが挫折と復活を経て深みを得たのもめっちゃ良かった、のだが……。

とりあえず、アンジェラの扱い雑すぎない?かなり残念だったと思う。いや、キャラの掘り下げそのものはわりと1期のタイミングでできてたのでこんなもんであとは補完してネでいいのかもしれんが……にしても、タオへの執着とかももうちょいさぁ……。
あとキャロチューの二人の説得力が弱かった印象はある。そんな中で人脈が広がっていくのはいかにもご都合主義的印象を受けてしまうが、まぁリアリティライン難しい所ではあるな。音楽にガチな姿勢を出してるから余計そう感じたのはあると思う。

まぁ他にも結局オカンジェラの火星特有の何かは何だったのとか、最後結局母への歌なんかいとか、バンドメンバーめっちゃいいヤツらだしスピンオフしてとか、色々言いたいことはアホほどあるんだけど、音楽アニメをやりたいんだっていう強い気持ちは伝わったし、そこは共感してる。作中で色々な社会問題、移民排斥や社会の階層化、LGBT、シンギュラリティや毒親といったテーマをさらいつつ、そこに明確な答えは提示せずいいから曲を聞けやというスタイルで行くのは、まぁなるほどねという感じ。かなりすっきりしないんだけど、そのすっきりしなさこそ現実の複雑な社会に向き合うために飲み込む必要がある、的なエモを感じとった。とはいえある程度の思想は帯びてたけど。エンタメ作品としてどうなの……と思うけど自分はこの作品好きなので、好きです。あと最終回にピョートルの出番があってよかったです。Pow!

鬼滅の刃

ヒノカミ神楽のアニメーションがやばかった。やばかったので五度見くらいしたと思う。あの竈門炭治郎のうたと合わせたのがまた良い。ufotable最高や!脱税騒動は片がついたのであろうか……。

彼方のアストラ

前評判を聞いて見始めたけどめっちゃ面白くて良かったです。途中まで見た時点で気がついたら原作全部読んでた。古のオタクとかして11人いる!は履修してたのでより楽しめ、良かったです。閉鎖環境適応訓練とか好きだから!!!
裏切り者の存在がグリーンカードめいて機能していたのも良い。緊張感がありすぎず、緩めるときは緩めすぎなくらい緩かったのも面白かった。

欲を言えば、根底の陰謀を暴くらへん唐突な印象を受けたので、もうちょい丁寧に尺取っても良かったんじゃないかと思わなくもないが、そこ本質じゃないかもなぁ。青春ジュブナイルSF冒険活劇、実に堪能させてもらいました。

コップクラフト

ネットの評判見てると登場人物が全員あざといとかあざといおじさんとかフルメタの息抜きに書かれた賀東招二の同人誌とか散々な言われようでダメだった。好き。もちろん原作は読んでいる。

THE 低予算アニメという感じで割り切りがすごく、戦闘シーンの抜き感はある種のテクニックだったと思う。一方ティラナは絶対崩さないという鉄の意思を感じる。割り切りがすごい……。最初の方なんかすごい画面の向こうでぼそぼそ喋ってる感が強く、これは昔の刑事モノ海外ドラマのオマージュなのか?と思ってたらわりと普通の音量になってよかった。あとOPはかなりよかったぜ兄弟。最後の方で完全版になったのもよく、あとすげーベタなんだけど最後エピローグにつなげてあのOPを流すっていうのはめっちゃアツく、よかったですね。

ところで先生、新刊はまだですか?

ゆるキャン△

前から気にはなってたけど、どうでしょうコラボが決定打となり今更見ることに。OPがとにかく良く、良かったです。劇伴も良く、どことなくケルティック民族音楽っぽく山を感じさせる空気感が気に入った。あとナレーション。全体の雰囲気作りが異様にうまく、なるほど名作だこれは。

ここで一句 アウトドア/したいんだけど/車なし

ロード・エルメロイII世の事件簿

これが型月式ミステリでございノックスの十戒がなんぼのもんじゃい!空気感がわりと好きだった。確かに空の境界に似てるかも。十三拘束とか、型月に求めてる厨二病成分を存分に楽しめて良かったです。

ヴィンランド・サガ

トルケルはまり役すぎない?

2019年春期感想

キャロル&チューズデイ

もう最高!!! 劇伴が最高の最高でとにかく最高。出会う人全てに言ってるんですがとにかく見てください。Netflixで絶賛配信中。音楽やってた人には絶対刺さると思います。

いつものナベシン監督感があり、話としてはわりと地味だし色々粗も目立つのだがとにかくいい。オーディション予選のシーンが無駄に長いとか、全体的に間延びした感じもあるが。あとマーズブライテスト編尺取すぎじゃね。なんかストレートにデビューしちゃって拍子抜けだしさ。もうちょっとなんとかならねーのって感はあるんだけど、もうどーでもいい。免責終わりだッ後は曲の話していいよな。

個人的にピョートルがめっちゃ刺さってやばかった。最初はなんだこのSNS若者って感じだったけど、あのパフォーマンスを魅せられるともう全部がひっくり返って一気に一番好きなキャラになってしまった。曲もいかにもダンスミュージックで良いし、ダンスもすげーヌルヌル動いて気合入ってる。あのステップ映してる時に音入れる演出めっちゃいいよな。チャールストン!1曲目のアーバンなEDMも良かったし、2曲目のチルでメロウな感じも間違いない。DRSに入んねぇかなマジで。踊っちゃうよ?曲のメッセージ性もあり、それが本編にマッチしていて良かった。音源が出る7末が待てない。あと蒼井翔太くんの演技がめっちゃ好きだなって思いました。後半でも出番あればいいな……。

キャラで言うとファイア…おじさんことアーティガンもかなり好きで、完全なネタキャラ枠なんだけど言ってることわりとマトモな感じがして何だかんだいい大人って感じが良い。ファストアンドラウドのリチャード味がある。他のキャラもいいよなーフェス回に出てたバンドとか。マーズブライテストの審査員陣もわりと好きだった。とにかく魅力的なキャラが多い!

そう、ファイアといえばアンジェラの曲もめっちゃ良かった。まぁ曲は全部いいんだけど、アンジェラの曲はいかにもヒットチャートって感じで3曲ともすげー良い。1曲目のシリアスな感じは思わずサウンド・オブ・ミュージックを思い起こさせた。2曲目は一気に雰囲気を変えてkawaiiに振って面白かった。そして3曲目!Fireの連続がここまでメロディアスにドラマティックになるとは!これも早く音源で聞きたい!
アンジェラはとにかく曇らせ要素があからさまに配置されていっているし、作品名的にも悲しい未来を予感させる感じなのだが……報われてほしいなあ。

他にもGGKとかも曲もパフォーマンスも良かった。あのプロジェクションマッピング風味の演出は未来感があり良い。あからさまな電波キャラ……なんだけどなんか2曲目でいい話風になったのベタでよかった。蒼井翔太もなんか乳搾りの話してたしな。あとは……オペララップおじさんよかったな。マーメイドシスターズはある意味音源を一番聞きたいかもしれない。歌詞カードとかあんのかアレ。マーズブライテスト編はとにかく長かったんだが、長いだけあって各アーティストの曲をしっかりやっててパフォーマンス演出も気合入ってたしとにかく俺に良く、よかったですね。

おいおい主役のキャロチューちゃんの話をしてないじゃねぇか。俺はキャロル派なんですが、あの二人フリークアウトするときは絶対にチューズデイというバランス感が良い。お恥ずかしながらこの作品で初めてNulbarichを知ったわけですがめっちゃいいですね。配信サービスで順次聞いてます。あのOP曲は本当に神ってて良いです。踊りてぇ。回りてぇ。バンドとしてのキャロル&チューズデイって実のところは自分あんまり趣味じゃなかったりもするんですがまぁ好きで、その中でも洗濯機の曲は楽しくて良い!あのコインランドリーでのおっさん交えたパーカッションセッションめっちゃ良かったよな。カラオケとか行きたい。

ハァ…ハァ…まぁ、とにかく面白いし後半も期待しています。

フレームアームズ・ガール

フレームアームズ・ガール、セッション!GO!!!

あるゲームでコラボがあったりそのコミュニティで話題になっていたりで、ちょうど再放送もあったので見ていたら気がついたら劇場にいました。この胸の高鳴り……ストライク・ウィッチーズ劇場版 バルジの戦い/ラインの守り作戦に参加して以来! ばーぜはかわいいなぁ。今度気が向いたら組んでやるからな。

いやしかし実際面白い作品で、24分の前後半で別々の話をやるオムニバス…というかドラえ○んスタイル。ごーらいのタイトルコールの動きが完全にドラちゃんでダメだった。そんななのでテンポ感も良く、まず新しいFAガールが登場してバトって、次の一話でキャッキャウフフしながら掘り下げというなかなか良くできた構成になっていた。そんな中で、AIの卵であるFAガールズが人の感情を学習し成長していく……あれこれ結構マジなSFなのでは?

あとこのアニメ、コトブキヤの一社出資というなかなかぶっ飛んだ制作体制になっている。挑戦しすぎでは……。それで映画にもなって2期もやるってんだから大したものだと思う。ともあれ、個人的にはそれもかなり良い方向に働いていたのではないかと思う。作品全体のトーンが統一されていて、やさしみのある話になっている。面白い。リスクを取って成功するというのはなかなか出来るものではない。ばーぜ買わなきゃ……。

あとOPEDもいかにもアニソンって感じで元気があってすごく好きだった。特にEDはワイワイしてるけど2拍3連とか妙に凝ってて好きでった。なので劇場でも聞きたかったんだが……まいっか! OPの効果音入Verが最初にかかった時は感動して泣きそうになったね。客層をよくわかっている。

プロメア

あっちーーーーー!!!!!!!
ぜんっぜんあつくねーーーーーー!!!!!!!!!!!

いやーちょう面白かったよね。最初の15分くらいでもう完全に引き込まれて、なんかもう笑っちゃうくらい凄くて大変だった。お江戸の火消がああなるのかという驚き。最高にスタイリッシュでリスペクトも感じられ、最高という感じでした。

実のところTRIGGERってキルラキルぐらいしか見たことがなかったのでちょっと不安だったけどまったく問題なく良かったです。前提知識不要。キルラキルはちょっと勢いありすぎではぐらいに思ってたんだけど、そういう点でもちょうど良かった。あとリオくんはもっとわがままとか言ったほうがいいよ。色々反発しながらガロの言うこと素直に聞いてたりして面白かった。

GIOGIO

ディ・モールト良い。まったく申し分のないアニメ化のため、とくに申すことがない……。
しかしあの延々と続くオラオラが見れて良かった……。あとボスがなんかどんどん残念キャラになっていくの、シュールギャグって感じで笑ってしまう。最終話でどうなってしまうのか。

ACCA13区監察課

いやー再放送してたから見ていたんだが……このアニメやっぱり地味にすごい。各話で各区を巡るっていう構成もうまいし、動画はオノ・ナツメ氏の絵の雰囲気を忠実に破綻なく再現してかつ美しく魅せている。劇伴もいいし、声優の名演も光る……。雰囲気が良い……。
とにかく地味なんだけどパワーがある。見ていて穏やかな気持ちになるし、まったりと見れるんだけど、それでも気がついたら画面を注視してしまうような力強さがある。あと前も書いたと思うけど劇伴とか挿入歌の使い方が絶妙に上手いよね。

鬼滅の刃

バトルもシナリオも面白い。ギャグは滑ってる。でもすげー動くしキレイだしとにかくよし!
つーかあれは浅草12階! そうかこの時代! 建物をもっと出してくれ!

この作品とにかくなんか強い台詞が多い。元号の変わるタイミングがちょうどあったのは偶然だと思うけど、もう完全にハマってて最高だった。あと長男だから耐えられるってのも時代背景とか色々踏まえた結果妙な説得力を産んでおり、現代人から見たらシュールな面白さがあったり、なんかそういうのが多くて良い。うまいことやってると思う。

しかし ufotable なんかすげーもめてたけど大丈夫なんだろうか……。

進撃の巨人

周りの原作読んでた人間が難しいっつって続々と脱落していってるんですが、私は楽しんでいます。込み入った話大好き……。でも誰がどの家系でどうだみたいな話はもう完全に覚えることを諦めてしまった。ちょっと家系図にまとめて出してほしい。

まぁしかし、つくづくシリアスな展開の中でギャグやらせるバランス感覚が悪魔的にうまい作者だなと思った。

ストライクウィッチーズ 501部隊発進しませんっ!

OPで一切ストライカーユニットが出てこないのを見て、安心して1話で切った。

いやーだって全部ネタ知ってるし……メディアの違いってあるよね……と思ってたんだが、整備中隊の方から尻上がりに面白くなるという話を聞いたので、さてどうしたものかと。


いやしかし、改めて振り返ってみるとすごい豊作だった気がするな……。まぁ再放送入ってるけど。

2019年冬期感想

もうだいぶ忘れかけてますが……

スパイダーマン:スパイダーバース

OK,じゃあもう一度だけ説明するね? スパイダーマン:スパイダーバースはすげー良かった!!!
タイトルロゴの時点で何かヤバい物が始まったなという感があり、まるで3D映画を見に来たような映像体験に度肝を抜かれた。さらにシーンシーンで差し込まれるコミック表現であったり、とにかくスタイリッシュで見ていて爽快感がある。マイルスのアクションもすげー良い!
3Dアニメだと、楽天追放で表現力に驚かされズートピアでキャラクターの機微に驚かされ、さらにこの作品でより発展した表現や技法の可能性に驚かされた。ある種の到達点、メルクマール的な作品だったと思います。

話もベタな主人公の成長物語という感じで良い。脇を固めるキャラクターも魅力的。家族を失ったピーター・B・パーカーとキングピンの対比など、丁寧に作られていると感じさせられました。勢いがあり、熱量があり、すごい。

劇場版シティハンター 新宿プライベート・アイズ

これもこの期だった……。実のところシティハンターは全然見たことがなく、イメージだけでTOHO新宿に行ってしまった。昭和の残り香、面白かった。
ここ1年くらい新宿に通っていたので、そういう点で非常に印象深い映画だった。タイトー新宿西口で踊り明かし、かのやで飯を食い、高島屋のハンズで買い物し、草枕で飯を食い、飯を食い、新宿御苑に行き、飯を食い、タピオカミルクティーを飲み……いいよなあ新宿。EDもだいたい場所がわかるので感慨深い。
あととにかく冴羽獠の胸板と筋肉がすごく、それでいてあのジャケットの着こなし。鍛えよう。

GIOGIO

良しッ! EDのゴールド・エクスペリエンスがサンバ踊ってるようにしか見えなくてつらい。

荒野のコトブキ飛行隊

監督の趣味だこれ! なぜガン=カタにあんな尺を割いたのか。最高。ガルパンでおなじみのCG長回しもふんだんに使われていて見ごたえもあった。
キャラクターのセリフやテンポ感が特徴的で面白かった。水島監督は演劇畑なんだろうか…? あと妙に思想めいたシナリオが最近ではめずらしく好ましい。70年くらいを彷彿とさせる……。"怒りと恨みが重なって石になって沈んだものは、二度と浮かび上がれない"
キャラクターも良かった。イサオとかいう完全無欠のクソサイコ野郎を生み出した功績は大きい。好き。しかもそいつを自由博愛連合なんて名前の集団の首領に据えるというこの皮肉! 最高。あとエンマのお嬢さんがどんどん慇懃にはっちゃけていくのが良かった。バイタリティがあり良い。

ケムリクサ

なんか常にもめてる界隈だしこわ…近寄らんとこ…って感じだったけどティザーのダークな雰囲気に惹かれて見てしまった。旧き良きFlashとかの個人制作時代を思い起こさせる良い作品だったと思います。こういう世界の謎の探求みたいな作品に弱い。
思えばコトブキもスパイダーバースもこれも3Dアニメだけど、それぞれ方向性が違っていて良い。こういうファンタジーでエモさに振り切った話は逆に大作には出せないと思うし、多様性を感じさせる。

SAO

分割だったのかこれ!?
職業柄、どうしてもリアリティラインの設定が気になってしまう。まぁ前からだけど、仮想世界的な話なのに根性でなんでも解決しすぎる……。とはいえ映像的に見てて面白く、大筋ではいい話だったのではないかなぁという感じだった。

2018年秋期感想

DOUBLE DECKER! ダグ&キリル

考えるな、気持ちがいい! とにかくテンポ感がよく、フランクな雰囲気と先が読めないスピーディな展開で毎週楽しんで見ていました。ナレーターが饒舌でキャラが立っており、話をどんどん進めて勢いがある。けれども、キャラクター同士の会話や引きの部分はしっかりやったり、緩急のつけ具合がとても良かった。これは相当練り上げられたテクニカルな脚本、演出だったのではないかと思います。
あとダグのキャラクターがすごい好き。あれこそまさに今風のハードボイルド! 感情をあまり表に出さず、かといってシリアスすぎるわけでもなく、力が抜けていて愛嬌もある。ただ時々の変化にも動じず粛々と状況に対応する、その姿勢こそがハードボイルドたる所以であると感じます。力が抜けているという点は作中のキャラクターにも共通していて、見ていてさわやかな印象を受けますね。
自分のハードボイルド観は前にやってた「ロング・グッドバイ」というドラマに大きく影響を受けていて、チャンドラーの小説をベースに舞台を日本にしたというなかなか思い切った面白いドラマなんですが、ダグはその主人公である増沢磐二に匹敵するハードボイルドキャラだと思っています。特に最初、ここ一番の見せ場で弾をあっさり外すシーンからそれを強く感じます。完璧な人間というわけではないが、三枚目でもない。動じず粛々と事にあたるというこの姿勢こそダグというキャラクターの真骨頂であるだろうと。

www6.nhk.or.jp

ただ最後の方はかなり駆け足で、すげー雑だったのも事実……まさか1クールで終わらせてくるとは思わなかったね。LGBT、AI倫理、ゲノム編集と結構面白いテーマも多く楽しんでいたのですが、色々よくばりすぎだったのではという感もあり。AIの記憶のコピーとクローン羊を対比させたのとか好きでした。とはいえ色々凝りつつも、普通の青年の成長譚やバディ物として十分面白いし楽しい。脚本も3Dシーンとかも新しいことをやっていこうという気概を強く感じる意欲的な作品だったのではないかと思います。総集編以降グダグダだったけどな。

GIOGIO

ディ・モールト良いッ!
クラブステップのキレがよく、よかった。

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2

名を虚淵玄という無法者。今回も虚淵玄が楽しそうで何よりでした。まさかあんなヤンデレ爆誕して話を全部持っていくなんて……。クソメガネの悪人の矜持もなかなか好きでした。武侠ものってこういう媒体だとなかなかないので楽しんでみています。
あと宝塚公園のLV行ったけどすげー良かった。演劇というメディアの違いもあり当然内容は結構変わっているけれど、よく考慮されていたと思います。舞台の特性を活かしてキャラクターもよく魅せていた。全員登場のRAIMEI歌唱のアツさ! あと紅ゆずるさんの凜雪鴉、本編より煽り力が高まっていて良かったです。紅子さんぱねぇっす。

ゴブリンスレイヤー

ゴウランガ!
かなり面白かった。正直完全に舐めてて、まぁ話題になってるし倉田さん脚本だから最初だけ見て切るかぐらいの感じだった、のだが……くっ悔しいッこんな最近流行りっぽいテンプレめいたメタファンタジーっぽい作品にッ!
特異な事をするなら後は全部王道に、そういう感じの作品でした。王道なので面白いね。元々TRPG畑から出てきた作品なのか、そのへんの経緯は知らんのですが、まぁそういうのを感じさせる演出も多くリスペクトを感じ良かったと思います。まぁエログロはどうかと思いますが、エンタメ性の強い良い作品だったと思います。最後の話はアツかった……。

INGRESS

ゲームやってた時の嫌な思い出が想起され口の中が酸っぱくなってつらいという感じだったんですが、話としては良くできていて面白かったです。設定をよくストーリーに取り込んでいた。お手本のような脚本みたいな印象。青と緑が協力して立ち向かう……世界平和……。

REdireD 刻越えのデリダ

80年代風ジュブナイルSFという狙いらしく、そのような作品だったと思います。わりと好きな作品でした。タイムライドとかそういうこまけぇこたぁいいんだよという姿勢、嫌いではないです。
近未来を扱っていて、時間遡行での人の心の機微とかも掘り下げられていて好きです。ポスト・アポカリプス物だし、ロードムービー的な見方もできる。
色々考えたたんですが、新城カズマ氏のサマー/タイム/トラベラーに方向性が近いかも。これもジュブナイルで、特に好きな本なんですよね。インタビューでは夏への扉を挙げられていて、最後の展開とかはそっちにも似ている気がする。

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

SAO

まぁ面白い。

禁書目録3期

そういえばこれも今期だったな! 上条さんのぼやきを聞きながら今西暦何年だったっけという気分になっていました。この辺は原作も読んでいた。何年前だ。
結局原作を思い出しながら同窓会に出ているような感慨になってきたので切ったわけですが、今のアニメ産業主要の世代はこれを見て楽しめるんだろうか……。

明治村 2017年夏 二丁目編

まだまだ続く明治村。次のエリアに移動します。

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二丁目! レンガの道に沿って建物が並んでいます。まさに建物横丁といった趣。

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金沢にあった第四高等学校の物理化学教室。すごく横長なので結構大きい。

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大きい!

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大学っぽい雰囲気です。

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東山梨郡役所。いろいろ展示がありました。

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コンドル先生!!! あとこの辺でライト氏の特設展があったんですが、たまたまやっておらず。悔しい。

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村長にご挨拶させていただきました。なんかすごいリスペクト溢れる物があった気がするけど、具体的な物をいっさい覚えていないという……。まぁこういう何事もやっていこうという姿勢は良いと思います。マジで。

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名古屋にあった東松家住宅。ここはすごく良かった! 三階建てですよ町家で!

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中を見るとこんな感じ! 吹き抜けでドンですよ! これは浪漫にあふれている。素晴らしい!

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行き来はかなり大変だったのではないかと思います。部屋の広さもどうだろう……。ジブリみがある。

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元々は油屋だったのだとか。どうやって使っていたのかとか興味は尽きず、解説を聞いておけばよかったと後悔するばかり。とにかく急いでいたもので……。

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京都の酒造なんかもあります。ここは甘味処になっている。時間が許せばいろいろ周遊できるのです……。

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そしてここ、安田銀行会津支店! 衣装貸しをやっています! はいからさんが通るみたいな格好をして村を回れる仕組みになっています。例えそれかよ。正直やりたかった。元々の銀行の設備を活かしていて、窓口業務っぽい感じで受付をしています。それだけでも見る価値あり。

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札幌電話交換所。北海道を感じさせる力強い面構えです。耐火とか防寒とかいろいろあったんだ。

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中は電話交換機の展示とかがありました。まさに過渡期の仕事。我々の今の仕事も全部AIが取って代わり、将来は明治村に展示されて子孫たちにノスタルジーを与えているかもしれない……。

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搬入用に床板が外れるようになっていて、そういう実際の用途を感じさせるのが良かったです。これたしか下の天井部分も凹んでいたはず。

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そうこうしている内に大正時代に迷い込んでしまった!!!

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村内のインフラは凄まじく、かつての京都の市電が走っています。そんなわけで諸々状況が重なると時空の歪みが発生する事があり、大変おもしろかったです。

明治村 2017年夏 一丁目編

君は明治村を知っているか――それは建物好きのサンクチュアリィ……。名古屋にある名高い建物のテーマパーク、昭和大正のモダニズム建築が移築された夢の国にして文化施設なのだ! そして! 昨年ついに私も明治村への巡礼のたびに出かけたのである。

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着いた! 現代の巡礼は路線バスという文明の力により、犬山駅から30分程度で行くことができるのです。

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ワオッ

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ワオオーッ!!! 入村して5分でこれです。卒倒しそう。村民役場とかがあり、村民になったりできます。

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中にも入れます。そして村内はインフラが充実しており、鉄道路線も2つある。阪急マルーンを思わせる塗装が美しい。自分は時間がないので常に小走りで移動していました。比喩でなくマジで。

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こういうのは端から全部周るっきゃねぇ! という事で小走りで教会へ。聖ヨハネ教会堂、京都にあった教会らしい。

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ここの面白かった所は聖堂が二階にあるところで、尖塔っぽい部分の階段を登って上がっていくところでした。一階は遊び場っぽいスペースになっており、信仰が地域に根ざしていたであろう事が感じられ良かったです。写真を取りそこねた……。

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登った! ところでステンドグラスって写真撮るの難しくないですかね。撮影技術の稚拙さは見逃して、脇の扉の装飾を見たい所。

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聖堂部分、解説はいつも通り全部忘れてしまった……。照明とか可愛いですね。あとやはり屋根組に注目したい。すごい美しい造形をしています。

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アップにするとこう。たまらん。

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学習院長官舎。縁側いい……。木造っぽいですが、窓の構造から和館部分と洋館部分があるであろう事が見て取れます。

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今ならマニュアルでピント合わせする方法わかるんだけどなーって感じです。

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西郷従道邸。こう、海辺っぽい雰囲気がありますね。カジュアルに重要文化財がぽんぽん出てくる明治村、ヤバいぜ!

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このバルコニーいいなぁ。正面もなかなかのイケメンです。建物は斜め45度が一番イケメンに見えるというのが持論ですが、まぁテンションがおかしいのでいろんな角度で撮っています。

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中も見れます。外観も合わせてリゾートっぽい雰囲気。あと天井の装飾がかなり凝っていて豪勢でした。

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森鴎外夏目漱石住宅。こういう和館も揃っています。

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内装や当時の生活、建物の使われ方の展示も多く、かなり力が入っています。ここは文豪の邸宅という事で、そういう小道具も多く雰囲気が楽しめます。

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三重県庁舎。かなり大きいです。

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かなり大きく天井も高い。

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とにかくでかくて広いという建物でしたが、こういう天井の装飾とか細やかさを感じさせる物もありました。ある種の雑さの中にもこういった洒落っ気を感じさせる物もあり良かったです。

2018年夏期感想

ルパン三世 PART5

すげー面白かった!!! 正直どうせルパンなんてブランドに胡座かいて適当に作ってるだろうとたかをくくっていたが、舐めているのは俺の方だった。 オムニバス形式で色んなエピソードをやりながら、キャラクターを掘り下げ積み上げていって、それをクライマックスに持ってきて爆発させる。実に丁寧! やたらルパン一味の男の友情を強調してたけど、それをちゃんと回収してくる周到さ。そしてキャラクターがまた魅力的。悪役にも魅力があり、実に現代的な作りです。エンゾもリンもアルベールもかなり良かった。
現代的という意味では、やはり現代的な技術とルパンの漫画的なノリのミックスが非常に上手い! 全体的にやっぱり無茶苦茶なんだけど、それでこそルパンって感じだ。Amazonダンボールでビルを滑るって摩擦係数どうなってんだアホか最高。一方、妙に現代的な小ネタを仕込んできている。芝麻信用、GDPRパナマ文章……そういうのを……2018年の今ふさわしいトピックを妙に真面目に取り上げてくる。監視社会を一度バイラルの方向でやっておいて、後からマシンラーニングでやり直すというのも上手い。リスペクトを感じる。
とにかくまぁ色々面白い。話も面白いし、キャラも魅力的、設定も凝っている。更に言うとルパンだから劇伴もいいぞ。最高。かように巨大なメルクマールが打ち立てられてしまい、今後のシリーズ展開は大丈夫だろうかとすら思ってしまう。

ペルソナ5

終わらんかったなー。前も書いたけどぼくらの七日間戦争てきな視点で見て楽しんでいる。
怪盗団の面々との絆、人々との絆が描かれるのがやはり見ていて心地よい。美術的にスタイリッシュなのも良い。
それはそれとして、キャサリンが気になる。ダブルキャサリンに詰められるシチュエーションが早く見たい。

進撃の巨人

ほぼ惰性で見ている、というのが当初の感想だったんだがなかなか面白い。拷問シーンは特に面白かった。ハンジ面白すぎだろ。
思うに、最初は設定の特異さや立体機動装置インパクトが魅力だったように思う。そこから話が進むに従って物語が積み上げられ、キャラクター同士のドラマに主軸が移ってきているのではないか。そんな事を考えていた。ただの一発屋で終わらず、人気を保ち続けている力量は相当なものだなと。あとシリアスとギャグの振り加減が絶妙に上手い!
何だかんだで面白く、離れられない作品です。

しかし今期は見てないな。多分ベーリング海カニ漁が一気にドバっと来たのがいけなかった。あるいはよりもいロス。来期は大変です。